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国宝展第2期:京都国立博物館

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金曜夜間開館も混み合ってました。2期目だけの出品に注目して見たんですが、2時間では収まらず。3〜4期目はますます大変になりそうです。
意外に空いていたのが書跡。空海と最澄が揃っています。「聾瞽指帰」「灌頂歴名」など力強い空海の書と、「伝教大師請来目録」「弘法大師請来目録」など生真面目な最澄の筆。仁和寺の「三十帖冊子」もゆっくり見られました。
縄文のビーナスに癒されて2階へ。「餓鬼草子」には列ができていて、ガラスの汚れが気になるくらい。国宝6点揃いの雪舟は、「山水長巻」は後半に巻き換え。彼が倣いにした夏珪の画が見たくなりました。
近世絵画には今期のみの「彦根屏風」が登場、南蛮ふうの豪華さの中にいきいきと描かれた遊里の人々。髪の毛の生々しい表現や、一筋縄ではいかないようなオトナの表情を見ているうちに、画中画の山水図をじっくり見るつもりを忘れてました。中国絵画も大きく展示替えされ、馬遠の風雨山水図、李迪の帰牧図、徽宗の秋景・冬景山水図などが出ていました。
1階の彫刻では、清凉寺の釈迦如来立像が、胎内の文書や五臓(複製)とともに出ていて、北宋時代の美しい仏像に見惚れました。絵巻物は、絵因果経、一遍聖絵、法然上人絵伝、信貴山縁起絵巻と、全て別の巻に替わりました。今期のみの東大寺「華厳五十五所絵巻」の旅する善財童子のかわいいこと。
最後は行列ができている陶磁。その列の先には大徳寺龍光院の曜変天目。ワタシは列の外周りから見ました。この展示室では墨蹟も入れ替えになっています。なかでも、晩年の竺仙梵僊が後任のために揮毫した龍光院の「諸山疏」が素晴らしかったです。
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by nijinotami | 2017-10-22 14:04 | 美術館・博物館 | Comments(0)

美術館や博物館、コンサートや落語など、行きたいところはいっぱいあります。月に1度ぐらいは女装して出かけてます。


by 岡村ゆかり