スタンダップ・コメディと言えばレニー・ブルース。ぜんじろうが第2部で語った二人の師匠、上岡龍太郎と立川談志に捧げる語りの中で、レニー・ブルースのことが出てきて、じーんときました。清水宏、熱演につぐ熱演。小劇場出身と聞いて、なるほどと思いました。言葉で勝負しつつ、言葉に絡め取られない表現。
そんな二人が尊敬してやまないスペシャルゲストに越前屋俵太。すごいロケをテレビで見てきた世代として、楽しみにしていました。テレビの仕事からは離れているとはいえ、関西大学や京都造形大学で毎日のように数百人を前にライブ(授業)をしている現役の表現者、かつ、事務所に属さずフリーを貫いてきた凄みは「しゃべり下手やから」といいながら、客席も、二人の演者も引き付けて離さない時間をディレクションしていたように思います。
マーケティングして今これが売れるからやるのではなく、自分がこれをしたいというものをダサくても突き詰めてやってみる。それが時代に合ったときに売れるという話。「探偵ナイトスクープ」企画時に百田尚樹に出した二つの注文など、テレビのツボというより社会のツボだなぁと思って聞いてました。
ほぼ3時間のステージの余韻を胸に、三宮から阪急で京都へ。4月に改装オープンした千本日活に立ち寄り、スナックヘルメスでレコードを聴いて帰りました。これがワタシの平成最後の日スペシャルです。