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仙厓と禅の美:出光美術館 門司

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ずいぶん昔に来たことのある門司港レトロの出光美術館。キレイになったと思ったら、リニューアルオープン3周年記念とか。
仙厓義梵(1750-1837)は、1789年、40歳で博多・聖福寺の123世住持となり、1812年、63歳で虚自院に隠棲。〈博多の仙厓さん〉を楽しめる展覧会でした。
冒頭には「老人六歌仙画賛」。尾張の俳人・横井也有によると言われる〈くどくなる 気短になる 愚痴になる 心がひがむ 欲深くなる 又しても同じ咄に……人はいやがる〉など、自虐的にも見える言葉に、それすらも楽しむような仙厓の画。
手控えを貼り繋いだ「書画巻」(草稿)と、そのスケッチをもとに描かれた「天馬献上画賛」「祈祓画賛」「猿猴捉月画賛」とを見比べることで、仙厓の画力を知らされました。
今で言う観光、見物、コレクションといった趣味三昧の仙厓の日々を表わすような「玉競り画賛」「曲芸画賛」「芥屋大門画賛」などの作品群。なかでも天保5(1834)年の「大相撲画賛」に登場する“電”と“緋威”という二人の力士がなんとも言えない魅力です。
「自画像画賛」や、「無事」の二字書、「呑水冷暖自知」などの一行書も見ることができました。

by nijinotami | 2019-10-22 23:21 | 美術館・博物館 | Comments(0)

美術館や博物館、コンサートや落語など、行きたいところはいっぱいあります。月に1度ぐらいは女装して出かけてます。


by 岡村ゆかり